トレーニング

やり投げに必要な体力を測定するコントロールテストのやり方について徹底解説

この記事で分かること

・やり投げに必要な体力とは。
・体力を測定するコントロールテストについて徹底解説。

やり投げをしている選手でコントロールテストを実施したことはありますか?

コントロールテストとは、パフォーマンスに関係している体力要素を測定すること。

僕も、何度か実施したことがありますが、自分の現時点の能力がどのくらいか知ることができるため、非常に重要な役割をしているテストだと思います。

 

ではコントロールテストでは、どのようなものが挙げられるかというと、

立ち幅跳び、立ち3段跳び、立ち5段跳び、30m走、砲丸フロント投げ、砲丸バック投げ、ベンチプレス、スクワット、デッドリフト

など様々な種目が挙げられます。

 

やり投げにおいて、このコントロールテストの種目はとても重要な体力要素となってきます。

例えば、30m走であれば、もちろん走るのが速ければ30m走が速いことが証明されます。しかし、30m走が速くても、100m走が速いというわけでもないのです。

やり投げ選手は、30m走において、短距離選手や跳躍選手よりも速いことがあります。僕のチームメイトでも短距離選手よりも30m走が速い選手が何人もいました。

 

やり投げは瞬発力を必要としますので、このように30m走を測定することによって自分の能力を確かめることができるのです。

 

そこで今回は、コントロールテストの中でも、

立ち幅跳び、立ち3段跳び、立ち5段跳び、ハンドボール投げ

の4種目について実施方法とやり投げにどう関係してくるのか解説していきます。

それではいってみよう!!!

 

コントロールテストのやり方とその種目の関係性

先ほどご紹介した、

立ち幅跳び、立ち3段跳び、立ち5段跳び、ハンドボール投げ

の4種目のやり方、やり投げにどう関係しているのか1種目ずつ解説していきます。

 

立ち幅跳び

やり方

1、両足を軽く開いて、つま先が踏み切り線の手前に揃うように立つ。
2、両足で同時に踏み切って前方へ跳ぶ。

この立ち幅跳びは、中学や高校の体力テストでやったことがある人が多いと思います。

 

やり投げにとって、下半身のバネは重要となってきますので、必要な体力要素だといえます。

しかし、実施する上で注意するポイントをご紹介していきます。

・腕を振ってタイミングをとる。
・膝を曲げてタイミングをとる。
・腕を後ろに引いて、体を少し前に倒す。
・腕を前に持ってくると同時に前に跳ぶ。

ことに注意して行うようにしましょう。

 

立ち幅跳びに関しては、3mを超えるとやり投げの記録も良い傾向にあります。

そのくらい立ち幅跳びはやり投げに大切な体力要素だといえますね。

 

立ち3段跳び、立ち5段跳び

やり方

1、両足を軽く開いて、つま先が踏み切り線の手前に揃うように立つ。
2、両足で地面を蹴り、ジャンプする。
3、両足でジャンプして、片足で立ち3段なら3歩、立ち5段なら5歩跳び、着地する。

 

この立ち3段跳びと立ち5段跳びに関しましては、やったことがない人も多いと思います。

僕も、初めてやった時は、全く跳べなくて悔しい思いをしていましたが、何度もやるうちにコツを掴んできました。

 

ここで、この種目のコツをご紹介します。

・前に跳ぶ意識が強いと、体が突っ込みがちですが、着地の際は上体をまっすぐにして着地する。
・腕を使って、全身でジャンプする。
・ジャンプの際は、脱力を意識する。

このポイントを意識して実施するようにしてみてください。

 

やはり、こちらの種目を遠くへ跳ぶほど、やり投げの記録にも影響する選手が多いので、この種目を実施してみて弱いと思う選手は、体のバネを鍛えるトレーニングをしましょう。

 

バネを鍛えるトレーニング方法はこちらをご参照ください。

やり投げにおけるバネを鍛えるためのジャンプトレーニング なぜやり投げ選手にバネが必要だと思いますか? その答えは、やり投げは複雑な全身運動であり、下肢だけではなく体幹や上半身を含む全身の...

 

ハンドボール投げ

やり方

1、投球は、地面に描かれた半径1mの円内から行う。
2、投球中、または投球後に円を踏んだり、越してはならない。
3、投げ終わったあとは、静止してから円外に出る。

このハンドボール投げにあっても、中学や高校の体力テストで実施したことある人が多いと思います。

 

やはり、やり投げと同じくものを投げるといった面では、とても大切な体力要素の1つと言えるでしょう。

しかし、このハンドボール投げに関しては、遠くに投げた方がやり投げの記録も良いという相関関係はあまりみられてはいません。

 

確かに、ハンドボールを遠くに投げれるだけの肩の強さがあれば、やり投げにも活かせることができますが、やりとハンドボールの投げ方は、少し違うのです。

ハンドボールはコツさえ掴んでしまえば、ある程度の飛距離を投げることが可能ですが、やり投げに関しては、ボールのような投げ方をしても上手く飛んではくれません。

 

では、「なぜハンドボール投げを実施するの?」

と思う人も多いかもしれませんが、これはあくまで自分の能力を測る手段ですので、自分がどのくらい投げれるのかを確認するといった意味で実施するようにしましょう。

 

まとめ

今回の記事で重要なポイントは、

・コントロールテストは、自分の能力を知るための重要な役割をしている。

・立ち幅跳び、立ち3段跳び、立ち5段跳びは、やり投げにとって重要な体力要素であるため、遠くへ跳べるように体のバネを鍛える必要がある。

・ハンドボール投げはやり投げの記録との相関関係はあまりみられませんが、自分の能力を知る意味といった点でも実施するようにする。

今回は、やり投げに必要な体力要素を測定するコントロールテストについて解説してきました。

 

このコントロールテストの能力が高ければ高いほどやり投げの記録が伸びるということはありませんが、自分のステータスをあげるといった点でもコントロールテストの能力をあげることもやり投げの記録向上への近道です。

ぜひ、時間がある時にコントロールテストを実施してみてください。

次回の投稿もお楽しみに!!!

バイバイ!