・フォロースルーとは。
・フォロースルーの際に意識すること。
やり投げに関わらず、投擲競技には投げた後に行うフォロースルーという動作があります。
フォロースルーとは、最後まで腕を振り切る動作のことであり、投擲物を投擲方向に力を最後まで伝えること。
このフォロースルーでの視線や姿勢によってその1投の良し悪しを確認することができますよね。
全身の力と神経、意識が全てやりに伝えようとすれば、おのずと視線は投げ出されたりやりに向くようになります。
僕はやり投げを始めた頃は、このフォロースルーの重要性に気づかずにやりを投げていました。
僕は元々フォロースルーがなんなのか全く知りませんでした。ラストクロスを飛んでから腕をブンと振ったらある程度やりは飛んでくれると思っていましたが、それは間違いでした。
このような投げ方を続けた結果、記録が停滞してしまったのです。
僕がこのフォロースルーの重要性に気付かされたのは引退前でした。
フォロースルーの重要性に気づかされてからフォロースルーを意識して投げてみると、軽く投げたつもりのやりが、
グーーーーーーーーン
と伸びていき、いつもは8割くらいの力で投げている飛距離が、5割ほどの力で投げられるようになっていました。
それから記録が安定するようになり、やりにも力が伝わるようになってきました。
そこで今回は、やり投げにおいてなぜフォロースルーが重要なのかとフォロースルーを行う際に意識することをお伝えしていきます。
フォロースルーの重要性
なぜやり投げの動作においてフォロースルーが重要なのかというと、
・助走でついたスピードと腕の振り切りによって得たパワーをフォロースルーによって投擲方向に伝えることができる。
ここが最重要ポイントだと思います。
やり投げには、助走、クロスステップ、投げ、フォロースルーの4局面があります。
この助走、クロスステップ、投げの3局面で得たパワーを最後投擲方向に伝えなければなりません。
僕は当時、やり投げには助走、クロスステップ、投げの3局面しかないと思っていました。
その結果、3局面で得たパワーが最後のフォロースルーによって、力が分散してしまい、やりに力が最後まで伝わっていませんでした。
3局面が完璧にできたとしても、このフォロースルーがうまくできなかったら本当にもったいない投擲だと僕は思います。
やりに最後まで力を伝えたければ、フォロースルーで投擲方向に体を投げ出してあげる必要があります。
次に僕がフォロースルーの際に意識していたポイントについてお伝えしていきます。
フォローするの際に意識すること
僕がやり投げのフォロースルーの際に意識していたことは、
・やりが飛んでいく方向に自分の胸を投げ出す。
・フォロースルーの際に体が屈曲しないよう体が一直線になるように意識する。
の2点です。
まず、1点目のやりが飛んでいく方向に自分の胸を投げ出すとはどういうことかというと、やり投げの投げる動作として胸を張ってやりを投げます。
その際に、やりはななめ上を目指して投げるのに胸が下を向いてたりすると力が分散するに決まってます。
僕は、投げの練習の時に徹底的に意識して、投げる瞬間に胸を投てき方向に投げ出すイメージを持って練習した結果、力をそこまで入れなくても、やりに力が伝わるようになりました。
2点目の体が屈曲しないよう体を1直線にするとは、投げる瞬間に腰が折れてしまったり、右の股関節が屈曲したりしている選手をよく見かけます。
僕もその1人でした。
僕はどちらかというと腰が屈曲してしまうタイプで、腰が屈曲してしまうとフォロースルーの際にやりへの力が下に逃げてしまいます。
世界のトップ選手を見てみると、基本的には左脚、上体、頭が一直線になり、投げ出されたやりに対して体全体が引きつけられるような姿勢での投げ方となっています。
僕は、フォロースルーをして体を投てき方向に対してのめり込む際に、右の股関節が屈曲しないように意識していました。
そうすることによって、上体が投てき方向に向き、体が一直線になるからです。
良い投げをした時の動画を見てみると、大体の選手が体が一直線上になっていると思います。
まとめ
今回の記事のポイントは、
・フォロースルーは、助走、クロスステップ、投げで得たパワーをやりに最後まで力を伝えるために重要な動作。
・やりが飛んでいく方向に自分の胸を投げ出すように意識する。
・フォロースルーの際に体を一直線上になるように意識する。
でした。
フォーロースルーという動作は、やり投げにおいてあまり意識されていない要素かもしれませんが、僕はとても大事な動作だと思います。
僕が記録が安定し始めたのは、このフォロースルーを意識して練習を行ったからです。
是非今回の記事を参考にして練習をしてみてください。
次回の投稿もお楽しみに!!!