・やり投げにおいて投げの構えの重要性。
・やりを遠くに飛ばすには溜めを作ることが大切。
やりを投げる前の構えなど意識したことはありますか?
僕はやり投げを始めた手の頃はそんなの全く意識していませんでした。
しかし、この投げる前の構えがしっかりできていないと、やりを遠くに投げることはできません。
この投げの構えは、やりを遠くに飛ばすためのエネルギーの溜めとなります。
例えば、アーチェリーを想像したら分かりやすいと思います。
アーチェリーは矢を遠くに飛ばそうと思ったら、矢を後ろにぐーッと引いてから放ちますよね。
同じようにやり投げも溜めを作らないと遠くへは飛んでくれません。
僕はこのエネルギーの溜めがなかったため、やりに力が伝わっていませんでした。
溜めがないとどんなに力や技術があってもなかなか遠くへは飛んでくれないと思います。
そこで今回は、やり投げにおいて投げの構えについて解説していきます。
投げの構えで重要なポイント
やり投げにおいて投げの構えはクロスステップに入った時点で始まります。
クロスステップ踏み出しに合わせて、やや後傾姿勢となります。
これはクロスステップを踏み出すことにより自然とこの形になると思います。
ラストクロスに合わせ、さらに後傾姿勢を取っていくのですが、ここで注意点があります。
・後傾姿勢は身体を後ろに傾けるのですが、この時、顎や頭が上がってしまうとやりに必要以上の角度がついてしまうので注意が必要です。
僕は後傾姿勢を取ろうとすると、やりに必要以上の角度がついてしまい、高い弾道でやりを投げていたため、飛距離が伸びませんでした。
後傾姿勢って身体を後ろに傾けるという意識を持っていましたが、
ある日、先輩に、
と言われ、投げる方の脇腹を進行方向に引っ張られるように投げると、自然と後傾姿勢が作れ、程よい角度で投げることができました。
このクロスステップに入る時は、重心がやや低くなりますが、
ことが大切になってきます。
そのためには、クロスステップからラストクロスまでの切り替えをスムーズに行う必要があります。
そして踏み込みと同時にやりを投げるのです。
踏み込みについてはこちらの記事をご参照ください。
踏み込み足も非常に重要ですが、エネルギーを溜めるといった点では、踏み込みと逆の足の使い方も重要となってきます。
この軸となる足は、
・後傾姿勢で作ったエネルギーを軸足から踏み込み足に送り込むという役割があります。
しかし、この際にも注意点があります。
・踏み込み足に送る際に軸足で地面を蹴ろうとすると、踏み込み足までの接地時間が長くなり、力が抜けてしまうので、軸足は自然に地面を蹴るようにすることが重要です。
これを意識し始めて、エネルギーの溜めを作ることができ、記録向上につながりました。
投げの構えがしっかり作るということを意識して練習に取り組んでみましょう。
まとめ
今回の記事で重要なポイントは、
・投げの構えをしっかり作ることでエネルギーの溜めを作ることができる。
・クロスステップからラストクロスまで溜めを作るためにやや後傾姿勢を取るが、投げる方の脇腹を引っ張られるイメージで後傾姿勢を取る。
・クロスステップに入る時はやや重心が低くなるが、これは助走のスピードダウンを防ぐため。
・踏み込み足は重要ですが、それ以前に軸足で溜めたエネルギーを踏み込み足に送る必要がある。
今回はやりを遠くに投げるための構えについて解説してきました。
やりを遠くに投げるには、エネルギーの溜めが非常に重要となってきます。
後傾姿勢で作ったエネルギーを投げる瞬間に爆発させるといったイメージですね。
しかし、クロスステップで後傾姿勢を作るとクロスステップが進まないという選手もおり、そういう選手はラストクロスに入った時に後傾姿勢を取ります。
このように投げの構えを作るのは人それぞれですので、自分に合った構え方を身につけて記録向上を目指していきましょう。
バイバイ!