トレーニング

やり投げの試合前におけるアップ法 メディシンボール編

この記事で分かること

・アップでメディシンボールを使うメリット
・メディシンボールを使ったウォーミングアップ4選

前回の記事では、ストレッチについてご紹介しました。今回は、やり投げの動きに非常に役立つメディシンボールを使ってのアップ法をご紹介していきます。

メディシンボールとは、トレーニング用に重みのあるボールのこと。

メディシンボールを使うメリットとして、やり投げに必要な瞬発力を高めてくれる役割があります。

僕も現役の時は、メディシンボールをよく使ってウォーミングアップをしていました。メディシンボールを使うことによって、体全体を使う感覚を養うことができます。

今回は、僕が実際に行っていたメディシンボールを使ってのアップ方法をご紹介していきます。それでは、いってみましょう。

 

フロント投げ

やり方

1、脚を肩幅に広げて立ち、両手でメディシンボールを持つ。
2、ボールを持ったまましゃがむ。
3、前方にジャンプする力を使って、前方に投げる。

・しゃがむ時に体が丸まらないように注意する。
・腕の力だけで投げないようにする。

僕は、フロント投げを始めて練習でした時は、おそらく誰よりも飛んでいなかったと思います。

 

腕だけの力に頼って投げていたので、大きな声を出して投げても、

 

スポッ、、、、、ポテッ、、

 

となんだか力が抜けたみたいに全く飛ばなかったのです。

 

ある日、先輩に

 

「脚で地面を蹴るイメージで投げろよ」

 

と指摘を受け、実践してみると、

飛距離が少しずつ伸びてきて、これまでフロント投げで勝てなかった子にまで勝てるようになりました。

 

フロント投げを行う際は、立ち幅跳びをするようなイメージで行うと体全身が使えて、飛距離を生み出すことができます。

 

バック投げ

やり方

1、脚を肩幅に広げて立ち、両手でメディシンボールを持つ。
2、ボールを持ったまましゃがむ。
3、後方にジャンプする力を使って、後方に投げる。

・しゃがむ時に体が丸まらないように注意する。
・腕の力だけで投げないようにする。
・真上ではなく後方に飛ぶよう注意する。

 

僕は、バック投げはフロント投げよりも苦手で、後ろにジャンプするイメージと分かっていても後ろに飛べず、やや真上気味に飛んでいたので、飛距離が全く出ませんでした。

 

しかし、ある日、先輩が

 

「後ろに倒れるくらいの気持ちで投げてみたら?」

 

とアドバイスを受け、本当に後ろに倒れながら投げてみると、

今までで1番飛距離が出ており、それから、後ろに飛ぶイメージが体に染み付いてきました。

 

バック投げでは、後方に飛ぶのを怖がって、真上にジャンプしてしまう人が多くみられます。後方に投げたいのに真上にジャンプしてしまうと、力が分散してしまうので、怖がらず僕みたいに倒れながら投げてみると良いかもしれません。

 

直上投げ

やり方

1、脚を肩幅に広げて立ち、両手でメディシンボールを持つ。
2、ボールを持ったまましゃがむ。
3、真上にジャンプする力を使って、真上に投げる。
4、落ちてきたボールは地面に落ちてから拾い、繰り返し投げる。

・しゃがむ時に体が丸まらないように注意する。
・腕の力だけで投げないようにする。

 

僕は、高校生の時にこの練習を始めてしましたが、やはり、上半身の力だけで投げていたので、疲れるのが早く、高く投げることができませんでした。

 

コーチから、

「真上に飛びながら投げてみて」

 

と言われ、実践してみると、楽に高さを出すことができましたし、繰り返し行っても疲れにくくなりました。

直上投げでは、ジャンプする力を利用して、やり投げに必要な爆発的な瞬発力が身につけることができます。

 

ウォーミングアップで行うには、とても良い感覚が掴めることでしょう。

 

叩きつけ

やり方

1、両手でメディシンボールを持ち、頭上に持ち上げる。
2、体の反動を使い、ボールを地面に叩きつけるように真下に投げる。
3、この動作を繰り返す。

・腕の力だけで投げないようにする。
・思いっきり投げるように意識する。
・周囲の安全を確かめながら投げる。

叩きつけのポイントは、肩甲骨を使って思いっきり投げることです。やり投げにおいても、肩甲骨を使うため、肩甲骨を意識して投げましょう。

また、適当に投げても意味がないので、思いっきり投げることを意識して行うようにしてください。

 

まとめ

今回は、メディシンボールを使ったアップ方法について4種目ご紹介していきました。

4種目に共通して言えることは、体全身を使って投げるということです。体全身を使わないとボールは遠くに飛びませんし、重く感じます。これは、やり投げにおいても同じで、下半身から上半身全てを使わないと重い物体は遠くへ飛んではくれません。このメディシンボールを使ってのウォーミングアップは、重いものを楽に遠くに投げる練習と思っていただけたらイメージがつきやすいと思います。

今回ご紹介した4種目を参考にしてみてはいかがですか?

自分に合ったウォーミングアップ法を身につけ、最高のパフォーマンスをしましょう。

 

次回の投稿もお楽しみに!!!