トレーニング

やり投げを用いた野球のピッチング練習

この記事で分かること

・やり投げをピッチングに活かすことができるのか。
・やり投げを練習で活用することによって怪我のリスクが減り、より強い力を生み出すことができる。

最近、野球でピッチャーをしている選手の中で、やり投げを練習に取り入れている選手をよく耳にします。

その中でも有名なのが、オリックスの山本由伸投手です。

 

山本由伸投手は、練習の中で「ジャベリックスロー」を取り入れています。

「ジャベリックスロー」とは、中学生版のやり投げで約70センチメートルのプラスチックでできた棒みたいなもの。ジュニア版のやり投げといったとこ。

このジャベリックスローがなぜピッチングに活用できるのか、山本由伸投手の発言と僕の見解を踏まえてみていきましょう。

 

山本由伸投手のある発言

山本由伸投手は、あるインタビューでピッチングは「肘は使わない」と発言しています。

僕も中学生まで野球をしていた時、監督やコーチからは「肘を使え」「しなりを使え」などと指導されてきました。大体の人が、僕と同じ指導を受けてきたのではないでしょうか。

腕を使わないってその真逆の指導ですよね。

しかし、「肘を使わない」をやり投げに置き換えると僕も共感できる部分はあります。

 

「肘を使わない」に対する僕の見解

僕は野球からやり投げに転向したので、やりを野球のように肘や肩のしなりだけで投げようとしても全く飛距離は出ませんでした。むしろ、怪我の原因となってしまいます。

やり投げを遠くに投げようと思ったら、体全身の力が必要となってきます。そもそも、やりは、800グラムという重さがありますので、肘や肩だけを使って投げたらそりゃ肘や肩を痛めちゃいます。

基本、ピッチングは肘や肩を支点として投げていることが多いです。しかし、全身を使うのであれば、股関節や胸郭を支点として投げることによって、体全身を使うことができるのです。

そこで、やり投げは股関節や胸郭を使う感覚を身につけるといった点で有効活用できるのです。

 

なぜ、体全身を使うのか?

体全身を使った方が良い理由は簡単です。やり投げのように重たいものを肘や肩だけで投げるより、体全身を使った方がより強い力が生まれますよね

 

肘や肩だけで投げてしまうと、そこだけの力を利用しようとするため、肘関節や肩関節への負担が大きくなり、怪我に繋がりやすいのです。

しかし、体全身を使うと下半身で生み出した力を上半身に伝えようとする力が働くので負担も減り、強い力が生み出すことができるのです。

 

まとめ

まとめ

・「肘を使わない」=体全身を使うということ。
・体全身を使うことで肘や肩への負担を減らし、怪我のリスクが減る。
・股関節と胸郭を支点に投げることによってより強い力を生み出すことができる。
・野球ボールよりも重たいジャベリックスローを用いて練習することによって、体全身の力を使う感覚を身につけることができる。

現在、野球をされている方で、「体全身使えているのかな」と思ったらジャベリックスローを用いた練習を試してみてはいかがですか。

 

次回の投稿もお楽しみに!!!