・やりを遠くに投げるために必要な要素。
・やりが最も遠くに飛ぶ投射角。
やり投げにおいて投射角を意識して投げたことはありますか?
やり投げの記録は理論上、
・初速度
・投射高
・投射角
の3要素で決まるとされてます。
・初速度は、投擲した瞬間の速さ
・投射高は、投擲した瞬間の高さ
・投射角は、投擲した角度
を示しています。
今回のそのうちの投射角について考察していきます。
僕は、やり投げを始めた頃は投射角なんて意識していませんでした。
などと思っていましたが、投射角は本当に重要です。
僕は投げる瞬間に上を向くクセがあったので、投射角が高くなってしまい、すぐに落ちてしまうやりをずっと投げていました。
しかし、大学生になって少し角度を抑えて投げ始めた結果、
グーーーン
と伸びるやりを投げることができるようになりました。
やりの投射角を意識するだけで記録が変わってきます。
そのくらい大切な投射角について今回は解説していきます。
やりを遠くに飛ばすための適切な投射角
物理学的には、やりを最も遠くに飛ばすために適した投射角は、45度だと言われています。
やり投げ選手の中で、投射角を45度を意識して投げていた選手も多いかと思います。
僕は、高校一年生の時に見たとあるテレビ番組で、やり投げに限らず、物を遠くに飛ばすための角度は45度だと言っていたので、当時は45度を意識して投げていました。
しかし、僕は低身長であるがために45度の角度で投げてしまうと、やりのお尻が地面についてしまってたのです。
この時、
と思い、自分が投げれるある程度の投射角で投げていましたが、ある時コーチに、
やりの角度が高すぎる
もう少し抑えて投げてみろ
と指摘を受けました。
しかし、僕は、
と思い、ネットやYouTubeなどでやり投げの適切な投射角を調べた結果、
30度から37度ほどの投射角が適切
であることがわかりました。
なぜ、その投射角が適切なのかというと、
・45度の投射角ならば、初速度が出にくいというデメリットがあるから。
・角度が90度に近づくにつれて風の空気抵抗が受けやすくなる。
という理由がきちんとあります。
つまり、空気抵抗のことを考えると、45度で投げるよりも30度の方が空気抵抗の悪影響を受けなくてすむというわけなんですね。
これらの条件を踏まえて考えると、
・やり投げに適切な投射角は37度
と考察することができます。
実際のトップ選手の投擲を解析してみると、
・85メートルを超える投擲では36度から37度の投射角で投げられていることが多い
ことが明らかになっています。
まとめ
今回の記事のポイントは、
・物理的にやりを遠くに投げることができる投射角は45度だが、45度で投げてしまうと初速度が遅くなり、風の空気抵抗も受けやすくなるので好ましくはない。
よって、37度前後の投射角がやりを遠くに飛ばすためには適切であると言える。
今回は、やりを遠くに飛ばすための適切な投射角について解説してきました。
どのくらいの方が知っていたことでしょう。
ほとんどの方が45度くらいと考えていたと思います。
やり投げにおいては、風が関係してきますので37度前後が好ましいです。
今後練習でやりを投げる際は、投射角を意識して投げてみるのも面白いと思います。
自分に合った投射角を見つけていきましょう。
次回の投稿もお楽しみに!!!