・やり投げのスパイクと他の競技用スパイクの違い。
やり投げ専用スパイクの特徴。
やり投げにおいてスパイクは他の種目とは形が異なります。
やり投げ以外の砲丸投げ、円盤投げ、ハンマー投げにおいては、スローイングシューズという専用のシューズが使われます。
やり投げ以外の種目はサークル内から投擲を行うため、回転の遠心力などをつけるため滑りやすい構造になってるのがスローイングシューズなのです。
なぜやり投げだけスパイクが違うのでしょうか?
その理由は簡単で、やり投げだけが助走があり、短距離のように走る局面があるからです。
またやり投げの投擲動作には踏み込む動作があります。そのため、足のグリップ力が必要とされるのでスパイクが必要なのです。
しかし、やり投げのスパイクは短距離用スパイクと比べると形が異なっているのです。
それは、
踵にもピンが付いている
片方のスパイクだけハイカットになっている
の2点が違うところです。
そこで今回は、やり投げのスパイクの特徴について解説していきます。
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なぜ踵にもピンがついてるのか
やり投げのスパイクは短距離専用スパイクと違い、踵にもピンがついています。
その理由は、踏み込みの際に踵から地面につくため、地面とのグリップ力を強くするためです。
僕は初めて出場したやり投げの大会で、当時はやり投げ専用のスパイクを持っていなかったため、短距離専用スパイクで出場しました。
僕以外にも短距離専用スパイクで出場している選手がいましたが、雨の日の試合だったので投げる時に滑って転んでいる選手が何人かいました。
この経験からやり投げは踏み込む際に踵から地面に接地するため、踵にピンがないと非常に危険です。
中には滑って背中から転んだ選手もいました。
短距離専用スパイクはつま先付近にしかピンがないため、やりを投げる際につま先で踏み込んでも全く力が伝わりません。
踵にもピンがあることによって、踏み込みの際に体重を前に乗せることができるのです。
またやり投げ専用スパイクはピンの長さが短距離専用スパイクに比べて長い傾向にあります。
短距離専用スパイクなら基本7mmのピンを使用しますが、やり投げに関しては、12mm以内のものを使用します。
僕も現役の頃は、11mmのピンを使用していました。
しかし、陸上競技の公式ルールでは、
とされているため、注意が必要です。
選手によっては、ピンの長さをあえて短くしている選手もいますが、ピンが長い方が有利と言えるでしょう。
なぜ片足だけハイカットになっているのか
やり投げのスパイクは片足だけハイカット設計になっているものが多く見られます。
右投げなら左足、左投げなら右足と踏み込む足がハイカットになっています。
僕はやり投げを始めて引退するでミズノのやり投げスパイクを愛用していましたが、やはり片足だけハイカットになっていました。
ミズノとアシックスのスパイクは、ハイカットになっていますが、ナイキやアディダスのスパイクはローカットの方が多く見られます。
しかし、近年、ナイキのスパイクもハイカットになっています。
なぜ片足だけハイカットになっているのでしょうか?
その理由は、踏み込み足のブレをなくすためです。
やり投げは思いっきり投げようとすると、踏み込み足に強い力がかかるため、軸足がブレやすいのです。
そこで、ハイカットにすることで軸足がブレないようにホールドしてくれるのです。
選手によっては、ハイカットは走りにくいからローカットのスパイクを選ぶ選手もいますが、ハイカットの方が踏み込みの時に踏ん張りは効くと思います。
自分に合ったスパイクを選びましょう。
まとめ
今回の記事で重要なポイントは、
・やり投げのスパイクは、他の競技のスパイクと違い、踵にもピンが付いている。
・やり投げのスパイクは、片足だけハイカットになっている。
・自分に合ったスパイクを選ぶことが重要である。
今回はやり投げのスパイクと他の競技のスパイクの違いについて解説してきました。
やり投げのスパイクは他のスパイクとは違い、地面への反発力が強いです。
やり投げを始めたばかりで、まだやり投げ専用のスパイクを購入していない選手は、購入することをおすすめします。
やり投げスパイクでやりを投げるのと、短距離専用スパイクで投げるのとでは投げやすさが全く違います。
良い記録を投げるためには、自分に合ったスパイクを選ぶようにしましょう。
バイバイ!